- どうじょうじ
- どうじょうじ【道成寺】(1)和歌山県日高郡川辺町にある天台宗の寺。 山号, 天音山。 701年の開創と伝えられる。 開基は義淵。 安珍(アンチン)・清姫(キヨヒメ)の伝説で名高い。→ 安珍清姫(2)能の一。 四番目物。 恋に破れた女の恨みと死後の執念の恐ろしさを描く。 紀州道成寺の釣り鐘の再興供養に女の怨霊が白拍子の姿で現れ, 乱拍子を舞い, 蛇体となって供養を妨げるが, 僧の祈りで退散する。(3)能の「道成寺」によった歌舞伎舞踊。 「百千鳥(モモチドリ)娘道成寺」「傾城道成寺」「二人道成寺」「奴道成寺」など多数あるが, 長唄の「京鹿子(キヨウガノコ)娘道成寺」がよく知られ, その通称となっている。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.